「感染列島」はリアルなパンデミックの怖さを描いた映画

「感染列島」とは?

2009年1月に公開された映画で、主演は妻夫木聡檀れいです。キャッチコピーは「神に裁かれるのは、人間か?ウィルスか?」。

新型ウイルスによるパンデミック(感染爆発)の脅威を描いたパニック・ヒューマン・ドラマ。

この映画が公開された3か月後の4月には、実際に新型インフルエンザが蔓延して世界的流行となりました。

本作では、日本において新型ウイルスの感染が蔓延した場合、どのような事態となるかが描かれています。

「感染列島」のあらすじは?

いずみ野市立病院の救命救急医・松岡剛(妻夫木聡)のもとに、一人の急患が運び込まれてきます。その患者は高熱に痙攣、吐血などの症状で、全身感染ともいえる多臓器不全に冒されていました。

あらゆるワクチンを投与するも虚しく、患者は死亡してしまいます。さらに、正体不明のウイルスは医療スタッフや患者たちにも感染、病院がパニック状態に陥ってしまいます。

感染拡大は全国に広がっていきます。

事態の究明とウイルスの感染拡大を防ぐため、世界保健機関(WHO)からメディカルオフィサー・小林栄子(檀れい)が派遣されることに。彼女は、このままウイルスが蔓延し続けると日本は崩壊し、世界へ拡がれば人類は滅亡する、という恐るべき事態を予測します。

次第に広がる病院内隔離、地域封じ込め政策、都市機能・交通機関の停止、政府崩壊、そして消えゆく人類。

そんな中、自分達の尽力も虚しく未だ多くの命を救えずにいた松岡と栄子は、ウイルスの正体、ウイルスの発生源、そしてウイルスに打ち勝つ治療法を見つけるために動き始めるのでした。

ウィルスに打ち勝てるのでしょうか?

感想

怖かったです。この映画、上映された頃は、リアルじゃないって言われて酷評されたようですが、今見るとゾッとします。

確かにリアルじゃない部分もあり、突っ込みどころは満載なんです。

ウィルスの怖さを一番知っている現地の医師が、どうして軽々しく日本に来て家族に会うのか・・日本に感染を広げてしまうのか?無知な観光客が感染源ならわかるんだけど・・って思いました。

先生たちも簡易なマスクとゴーグルだけで対応しているので、防護服着なくていいの?って心配になったり。

感染源を調べるために現地に行くんだけど、マスクも防護服もなしの軽装で、大丈夫なのか?ってハラハラしてしまいました。

次々に倒れていく中、妻夫木だけは感染せず、いつも元気です。一番危ないところにいるのに・・無敵!

それにしても、医療現場は本当に大変で、本当に頭が下がります。今現在も、こうして多くの医師や看護師さんたちが、自分のことは後回しで働いてくださっているんだな・・って実感しました。

平和な時に見たら、「こんなことあるわけないよ~」って冷めた目で見ていたかもしれないけど、今これに似た状況の中にいると、「あるかもしれない・・」と思えるので、とてもリアルで怖かったです。

確かに今の日本は、まだここまでじゃないけど、イタリアとかアメリカの状況はこうなのかもしれない・・と思うのです。

こうなってはいけない・・今のうちに何とかしなくては!って思いました。何をしたらいいのかわからないんだけど・・。

後半は恋愛要素もあって、お涙頂戴の要素が強くなったので、賛否が分かれるのかなと思いました。あまりにも泣かせようとする意図が見えちゃうと、逆に冷めてしまう面もありますし。

佐藤浩市がすぐに亡くなってしまうという贅沢な配役でしたし、看護師の国仲涼子もよかったです。檀れいは相変わらず綺麗ですね。凛としていて、この役に合っていると思いました。

みんながパニックになって逃げようと車が渋滞したり、大声でわめいたり、世も末だな・・って思える光景が繰り広げられるので、人間の怖さも感じました。

こんな世の中になってほしくない・・とゾッとしました。本当に一日も早くウィルスの心配がなくなる世の中になってほしいと思います。

今の時期だからこそ、いろいろと考えさせられる映画でした。

今なら、アマゾンプライムに入っている人は無料で見られます。アマゾンプライムは月500円です。

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