高校時代ロック少女でした
今の私からは想像できないでしょうが、高校時代の私はロック少女でした。その頃、クイーン、キッス、エアロスミスが人気の御三家で、それぞれに自分の好きなグループをアピールして熱く語ったりしていた思い出があります。
私は断然クイーン派でした。「キラークイーン」をラジオで聞いて大好きになってしまったのです。それからアルバムを何枚も買って毎日聞いていました。大好きな曲ばかりです。
その当時、バッドカンパニーとかディープパープルが好きな子たちからは、「クイーンなんてロックじゃない!」なんて言われたものです。メロディーが綺麗すぎるし、ボヘミアンラプソディみたいにオペラっぽかったり、クラシックぽかったりしていたからです。
今回の映画では、そのあたりの秘密もよくわかりました。常に冒険していたんですよね。同じものは作りたくないっていう強い気持ちがメンバー全員にあったのです。常にチャレンジャー精神を忘れないクイーンはやっぱり素敵です。
今朝、高校時代の友人からラインが来て、「ボヘミアンラプソディー見た?すっごく良かった!暫くクイーン祭りになりそう!」とあったので、「私も今日見に行くよ!」って返事したんです。
で、今日わくわくしながら見てきました!
クイーンのメンバーたち、特にフレディに焦点を当てた作品
というわけで、このボヘミアンラプソディは、伝説のロックバンド、クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーの生きざま、メンバーたちを描いた作品です。
いきいなりライブが始まるシーンで、後ろ姿が映ります。一目でフレディだ!ってわかるぐらい似ていました。今は亡きフレディ・・誰が演じているのか?何も情報を入れずに見に行ったので、わくわくしました。
フレディを演じたのはラミ・マレックで、目力がすごい!ちょっと小柄で違うかな・・とも思うけど、仕草や振る舞いなど研究し尽くしたのでしょうね~だんだんフレディに見えてきました。
そして驚いたのがブライアン・メイを演じたグウィリム・リー!髪型や衣装の助けもあるでしょうが、まさにブライアンって感じでそっくりでした。ジョン・ディーコンのジョゼフ・マッゼロも雰囲気が似ていました。ロジャー・テイラーのベン・ハーディはちょっと違うかもって思ったけど、とにかく可愛すぎました!ロジャーの茶目っ気ある感じが出ていてよかったです。
キャスティングが難しかっただろうと思うけど、よくこんなに近づけることができたなって感慨深かったです。懐かしいクイーンに会えて、高校時代に戻ったような気がしました。
フレディは天才すぎた!そして繊細だった
ブライアンとロジャーは、スマイルというバンドを組んでいたけど、ボーカルがやめてしまって困っていた。そこへフレディが自分を売り込んで仲間に入れてもらうところから物語はスタートします。
そして紆余曲折しながらも順調な滑り出し!「キラークイーン」がヒットしたことによって、会社は似たような作品を作れというけど、同じことはしたくないとフレディが言い、結果できた作品が「ボヘミアンラプソディ」で、6分もある上にオペラ風なので売れないって却下されるけど、意見を曲げなかったメンバーたち。後に大ヒット作になります。
録音風景が面白かったです。今と違って効果音を手作業で入れているところとか、みんながアイディアを出し合って、いいものを作るために妥協しないところとか、すごいなって思いました。高校時代に買っていたクイーンのアルバムは、こんなに苦労して作っていたのか・・って感慨深かったです。
即興でピアノを弾きながら作られていく名曲の数々。やっぱりフレディは天才ですね。そして、繊細すぎたのかもしれません。あんなに行き急がなくてもよかったのに・・・。いろいろなコンプレックスを抱え、LGBTに悩み、天才ゆえの苦しみもあったかもしれません。
スターとなったフレディを利用しようと遊び仲間たちが集まってくる・・寂しがり屋のフレディはそのことを知りつつも仲間と悪ふざけをしてしまう・・その姿を諫めるメンバーたち。それでも大事なことを見失ってしまったフレディはどんどん孤独になっていきます。
それを救ったのはメアリーだった。元カノのメアリーはフレディーにとって大事な存在で、生涯そばにいてくれた大事な友人でもありました。痛いことをハッキリ言ってくれるメアリーのお陰で目が覚めたフレディは、メンバーたちに謝りバンド活動を再開します。
そして伝説のライブエイドへ!
本当にメアリーには感謝ですね!メアリーが叱ってくれなかったら、フレディはバンドに戻ってこなかったかもしれないし、あの伝説のライブエイドにも出なかったでしょうから。
鳥肌もののライブエイド!
そしてラスト20分ぐらいは、伝説のライブエイドです。
これ、どうやって撮ったの?ってぐらい激似なんです。本当に昔のフィルムを見ている?って錯覚してしまうぐらいで、鳥肌が立っちゃいました。
この映画を見る前、Youtubeでこのライブを見てから行ったので、本当にそっくりそのままって思いました。自分でも自然に体が動いてしまうぐらい、このライブにのめりこんでしまいました。そしてフレディやメンバーたちの気持ちと曲の歌詞が一致していて、思わず涙が出てしまいました。
このライブシーンを見るだけでも、この映画を見る価値があると思いました。すごい迫力で、まさにクイーンの再来でした。本当に感動しました。
この作品の中では、当然のことながらクイーンの曲がふんだんに流れます。そのどれもが有名な曲で、CMに使われたりもしていて、クイーンが好きじゃない人でも、聞いたことある!って思うような曲ばかりです。改めてクイーンの素晴らしさを再確認しました。エンドロールでも素敵な2曲が聴けますので、お楽しみに!
「今まで興味なかったけど、この映画を見てクイーンが好きになった!」という話を聞くと、とてもうれしいです。
パンフレット買っちゃいました。
音響のいい映画館がおすすめ!
この映画は、大音響で音楽を聴ける環境でないと意味がないかもしれません。当然のことながら、DVDで見るより映画館で見ることをお勧めします。そして、音響のいい映画館ならもっといいと思います。
私は近くの映画館で観たのですが、もう一度今度はIMAXのある映画館で観たいと思っています。ちょっと値段が高くなりますが、それよりも肌でもっと音楽を感じたいと思うので。
あと、応援上映というのもあるそうで、一緒に歌を歌ったり、手拍子や拍手をしたりできるんだそうです。それも興味深いけど、恥ずかしくてできないかも・・面白い試みですね。大声で一緒に歌えばストレス解消にもなりそうです。
そんなわけで、ストーリーがどうの、俳優が似てないとか、事実と違うとか、細かいことはどうでもいいです。事実をもとにしたフィクションって言っていますので、当然違う部分もあるでしょうから。
そんなことより、愛すべきクイーンを肌で感じて、あの素敵な音楽にどっぷり浸れた135分は本当に素敵な時間でした。ありがとう!ボヘミアンラプソディ!
あれからクイーンばかり聴いている私です。
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