スウェーデンの名作「ペレのあたらしいふく」でほっこり優しい気分に浸る

「ペレのあたらしいふく」は、1912年にスウェーデンで生まれた名作と言える作品で、多くの人に愛されています。

作・絵: エルサ・ベスコフ
訳: 小野寺 百合子
出版社: 福音館書店

子どもが小さい頃よく読んであげていたのですが、今は幼稚園に行っている孫に読んであげています。

絵がきれいで文章が少ないので、とても読みやすく、自分で読んでも楽しい本です。

ペレは子羊を1匹持っていて、自分で世話をしていました。ここからもう日本の子どもと違いすぎますが。

ペレは自分の服が小さくなったことに気づき、羊の毛を刈り取りました。

そして、おばあちゃんのところに持って行って、毛をすいてもらうように頼みました。おばあちゃんは、その間に畑の世話をしてくれるならいいよって言います。

それから、もうひとりのおばあちゃんに、糸を紡いでって頼むと、その間に牛の世話をしてくれるならいいよって言います。

そうやって、少しずつ糸になり、青い染料を手に入れて自分で染めて、お母さんに生地を織ってもらいます。もちろん、その間に子守りをしながら。

ついに、ペレは自分の力で素敵な服を手に入れるのです。いろいろな人に協力をしてもらって。労働と引き換えにです。

すごいです。よく頑張ったね!って声をかけたくなっちゃいます。

今の子どもたちは、何でもすぐに買ってもらえるし、物を大事にしません。また買ってもらえばいいからです。

でも、苦労して自分の力で手に入れた服は、何よりも大事な宝物になったでしょう。ペレは大事なものを手に入れたのです。それと同時に人の温かさや優しさも。

そして、自分の欲しいものを自分で手に入れるという賢さ、自立した考えが素晴らしいですね。

この本を読んで、そんな子になってほしいなって思いました。ほんの少しでいいから、ペレのように自分の頭で考え、自分で行動し、自分の望みを叶えられる子になってほしいと思っています。

この絵本は、大人が読んでも温かい気持ちになれる素敵な絵本だと思うので、ぜひ読んでみてくださいね。

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